水素を体に!?
「水素を体に投与?治療に使う?」
はじめてこのことを聞いた時は、ホント驚きました。
「どのように制御しながら水素分子を体内に送り込むんだ?だいたい大丈夫なのか?酸素ガスとピンポイントで混じると爆発するぞ!」
これが私の最初の感想です。別の研究をしていてこの情報を聞き、その後、なぜかずーっと頭に残り、調べることにしました。
ネットであれこれ調べ、当時得られた情報が以下の2つ。
・水素分子の抗酸化ストレス作用
・活性水素の存在
物理化学ならまだしも、生化学はチンプンカンプン。この時に食いついた情報は当然のように、活性水素の存在。「えっ!?そんなのあるの?どこで?どの条件で?ありえないだろ!活性酸素と入力しようとして間違いで活性水素と書いてしまったんだろう」と笑っていました。
ということで、信じられないものは信じられなかったので、まずはまっとうな表記の「水素分子の抗酸化ストレス作用」について論文を読んでみることに。
【水素分子の抗酸化ストレス作用についての学術論文】
Ohsawa I, Ishikawa M, Takahashi K, Watanabe M, Nishimaki K, Yamagata K et al (2007). Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals. Nature Medicine 13: 688-694.
doi:10.1038/nm1577
日本医科大学 太田成男教授らのグループが発表したもので、ポイントは以下の通りでした。
・ラットの脳梗塞に対して2%水素ガスの吸入が劇的な効果をもたらした
・水素ガスは細胞傷害性の極めて高い活性酸素種ヒドロキシルラジカルだけを選択的に還元し細胞を有効に保護した
・生理学的役割を持つ他の活性酸素種とは反応しなかった
・また局所虚血と再潅流を模擬したラットに水素ガスを吸入させたところ、酸化ストレスの作用が弱められることで脳損傷が顕著に抑制された
2%ととはいえ、水素ガスをダイレクトに吸引させた模様。実験は大変だったのではないかなぁ~と勝手に想像しました。
まずは、「活性酸素種を選択的に還元」したことに驚愕しました。綺麗にピークはでているものの、先生は生化学の研究者だから物理の先生がみると怒るかもなどとも想像してしまいました。内容を読み返すうちに素人ながらこの内容なら信憑性はあるな。と考えたものです。その後、これをどのように医療展開するのか?疑問に思いました。ただでさえ、水素ボンベは赤色で恐怖感を抱く色。「これを病院において患者に吸わせるのか?イメージできなく、将来臨床にもっていくなら安全性に問題がある。」と考え、知り合いにいろいろ聞きてまわりました。
結果、以下の情報を得ました。
・NHKで報道があったこと
・水素水というものが市販されていること
NHKの放送画像はどこからともなくDVDで入手することができ、見てみました。どうやら実際にあった放送のようです。時を遅くして、ネットでも見られることを聞きましたが、どこにあるのかまだわかりません。
水素水は店頭では見あたらず、インターネットで販売されていることに気がつきました。炭酸飲料のように開栓後、プシュッとかいうのかと思っていましたが、そうでもなく、実際に飲んでみると「普通の水だな~」という感想でした。水素を水に溶かせば確かに安全に摂取できる。これを思いついた人はたいしたものだと感心しています。
それから時が経ち、2008年7月19日の事。新聞を読んでいたら、「記憶力低下 水素水で抑制」という見出しの記事を発見。迷わず読破。内容は以下の通りでした。
・水素水を飲むことで、記憶力(認知機能)の低下を抑えられる
・マウス実験
・科学誌ニューロサイコファーマコロジーの電子版に発表
前述の日本医科大学の太田教授らが投稿した模様。今後すばらしい研究成果がまとめられると期待しています。
その後、水素水の話を耳にしたのは近所の居酒屋さん。おばちゃま方がいろんな効果を話していました。これがきっかけで、懲りずにあれこれ調べこのサイトを運営することに。
